脇田満副校長 インタビュー Vol.1
2025.05.14
2025年4月1日付で昭和医療技術専門学校の副学校長に就任された、
順天堂医院 臨床検査技師長の脇田満先生にお話を伺いました。
脇田副校長は、外来者数日本一を誇る順天堂大学医学部附属順天堂医院において、
42歳で検査技師長に就任し、すでに3年にわたり最前線でご活躍されています。
VUCAと呼ばれる不透明な時代において、 脇田副校長の豊富な知見が、昭和医療の学生たちにも還元されることを大いに期待しています。
【順天堂医院 検査技師長に至るまでのストーリー】
21歳で昭和医療技術専門学校を卒業後、
脇田先生は30歳手前まで、臨床の現場に全力で打ち込む日々を過ごされていました。
その中で、「さらに深い知識を身につけたい」という思いが芽生え、
まずは放送大学で大卒資格を取得。 続いて、順天堂大学大学院で学びを深めるべく進学を志す中、 大きな課題として立ちはだかったのが英語でした。自己流で学習を進めるも思うように成績が伸びず、苦戦していたある日、 学会の場で昭和医療技術専門学校の現学校長、山藤賢先生と出会います。
(脇田先生は先代学校長時代の卒業生で、山藤先生の教え子ではありませんでした)
悩みを率直に打ち明けたところ、
山藤先生はすぐに行動を起こし、懇意にされている英会話学校「AEON」の社長に働きかけ、 TOEICクラスの受講を勧めるとともに、力強い励ましの言葉を送ってくださいました。
「なぜ、ここまでしてくださるのか?」――
当時は不思議に思いながらも、そのご恩に応えるべく、 多忙な業務の合間を縫って英語学習に励み、 ついには大学院験に必要な英語力を身につけるに至ったのです。
【大学院での学びと、順天堂医院での飛躍】
その後、順天堂大学医学部大学院 医学研究科に進学し、 社会人にも配慮されたカリキュラムのもと学位を取得。
臨床検査技師は、単なる検査業務にとどまらず、 新たな検査法や試薬開発にも携わるため、 医学研究科での学びは、日々の業務や、部下の育成・相談対応にも大いに活かされることとなりました。そんな折、当時の検査技師長の異動にともない、
若き脇田氏に白羽の矢が立てられたのです。
【副校長としての新たな決意】
脇田先生は、当時をこう振り返ります。
自分が検査技師長に任命されるなど、想像もしていませんでした。
しかし、業務や後進の指導に役立てたい一心で積み重ねてきた学びが、思いがけずこの結果に結びついたのだと実感しています。
苦境にあった際、温かく励まし支えてくださった山藤先生の存在がなければ、 今日この立場に立つことは叶わなかったかもしれません。
この経験を胸に副校長として、これからの学生たちにも、 彼らの可能性を信じ、そっと背中を押す存在でありたいと強く思っています。